こんにちは、さるすべりです。
コロナショックによる株価下落により、資産評価額が大幅に減少している個人投資家もたくさん発生しているかと思われます。
今回は資産全体の現金比率について考える良い機会でしたので記事にしてみます。
株価が-50%となった場合でシミュレーション
株式等のリスク資産と現金を一定の比率で保持するパターン(9通り)を一覧表で見てみましょう。表の見方は以下の通りです。
- 1,000万円を投資
- 赤色がリスク資産、青色が現金
- リスク資産が-50%となりリバランスを行う(カッコ内がリバランス後)
【9:1】900:100→450:100(495:55) 損失-45%
リバランスによる追加投資45万円(総資産の4.4%)
【8:2】800:200→400:200(480:120) 損失-40%
リバランスによる追加投資80万円(総資産の8.0%)
【7:3】700:300→350:300(455:195) 損失-35%
リバランスによる追加投資105万円(総資産の10.5%)
【6:4】600:400→300:400(420:280) 損失-30%
リバランスによる追加投資120万円(総資産の12.0%)
【5:5】500:500→250:500(375:375) 損失-25%
リバランスによる追加投資125万円(総資産の12.5%)
【4:6】400:600→200:600(320:480) 損失-20%
リバランスによる追加投資120万円(総資産の12.0%)
【3:7】300:700→150:700(255:595) 損失-15%
リバランスによる追加投資105万円(総資産の10.5%)
【2:8】200:800→100:800(180:720) 損失-10%
リバランスによる追加投資80万円(総資産の8.0%)
【1:9】100:900→50:900(95:855) 損失-5%
リバランスによる追加投資45万円(総資産の4.5%)
どうでしょうか?
これを見て分かるのは5:5の比率で保持するのが1番バランスが良いという事です。
リバランスによる追加投資が125万円ですので、総資産(1,000万円)における12.5%もの金額をリスク資産にあてる事が可能となります。当然株価が元の値まで回復した場合、5:5の比率が最も利益を得る事ができます。
一方、株式上昇による恩恵を最も受けるのは9:1の比率です。リスク資産が90%も含まれているので当然です。しかし、株価半減時には-45%の損失を目のあたりにし、リバランスによる追加投資も45万円しかなく、総資産における4.5%と低い値となっています。元の株価まで戻ったとしてもこの中の比率では最も利益が少なくなります。
7:3の比率
私は7:3の比率が攻守ともに最も優れていると考えます。
リスク資産が70%ですから株価上昇の恩恵も十分に得ることができます。
また、株価半減時も-35%まで損失を抑える事ができ、かつリバランス時には総資産の10.5%もの金額(105万円)を追加投資する事ができます。
株価が永遠にボックス相場でしたら5:5が最も適切な比率だと思いますが、株価は長期的には右肩上がりとなっています。(もちろんこれからもそうだとは限りませんが、そうなるだろうと信じています。信じてなければつみたてNISAなどできません汗)
ですので、現金比率よりも株式比率を高めた方が有利だと考えます。
その上で暴落時にもある程度対応できる7:3の比率がベストだと考えます!
おわりに
とは言っても現在の私の現金比率は
10%
となっています。
案の定、今回の暴落で大ダメージを負っており追加投資する現金も少ない状況です…
30%にしておけば良かったー!なんて思っても後の祭りです。
今回の暴落を機に、30%まで現金比率を徐々に上げていきたいです。
ただ株価もバーゲンセール中なので、追加投資も忘れずにしていきますよ。
皆さんも自分にとっての適切な現金比率を探ってみましょう!!